【イナバ ヨド タクボ】物置を設置する際に絶対やるべきこと 

レビュー

念願のマイホームを手に入れたら、庭に物置が欲しくなりますよね。
キャンプ道具やタイヤの保管、子供の遊び道具などをしまっておくのに物置は必須です。
私も家の引き渡しから数か月後、物置を設置しました。
その体験から、物置を買う際に必ずやっておくべきことをご紹介します。

物置を長持ちさせるためには

物置の寿命ってどのくらいかご存じですか?
だいたい10年ほどすると、錆びて腐ってきたり、ゆがみが目立つようになります。
ここでいう物置とは、イナバ・ヨド・タクボなどの鋼板の物置のことですが、試しにご近所のお庭に設置されている物置をチラ見してみてください。
下回りの劣化が目に付くはずです。
「安い物じゃないのにそれしかもたないの!?」と思うかもしれませんが、長年使っていると表面の塗装がはがれて下地が現れ、錆が発生してしまいます。
物置を劣化させる要因は様々あります。

  1. 砂などがこすれることによる傷
  2. 地面からの湿気
  3. 落ち葉などが溜まることによる腐れ など

2.地面からの湿気は設置場所によります。
土の地面の上に直接設置したり、風通しの悪い場所に物置を置くと下から湿気が上がってくるので物置には過酷な環境です。物置の中に置いてあるものにもダメージがあるので、可能であればコンクリートなどの舗装面の上や風通しの良い場所へ設置することで物置が長持ちします。

3.落ち葉などが風で飛ばされ、物置の屋根や雨どいなどにたまるとそれが腐り、物置へダメージを与えます。庭木を植えていて葉っぱがかかりやすかったり、風邪で砂などが舞い上がる地域に設置する場合は、定期的にチェック&清掃をするようにしましょう。

一番物置にダメージを与えるのが、1.砂などがこすれることによる傷です。
物置の鋼板は錆びないように各社耐久性の高い塗装でコーティングをしていますが、それよりも固いのが砂や土です。
風で飛んでくるくらいの砂で物置の塗装がはがれたりはしませんが、問題は物置の内部、床の上の砂です。
物置には当然土足で入りますし、多少汚れたものも入れると思います。
その際、床の上の砂が靴や荷物とこすれて物置の床の鋼板に細かな傷をつけてしまいます。
これが繰り返されることで、湿気のたまりやすい床周辺から物置は腐ってくるのです。
床面や開口部の下部が錆びて劣化すると物置そのものもゆがんでしまいます。

床にベニヤ板を敷こう

私が物置を買った際に一番最初にしたことは、床の上にベニヤ板を敷くことです。
ホームセンターで売っているベニヤ板(合板)には用途によっていろんな種類がありますが、値段が安くて表面が洗いもので充分です。
こうすることで直接床と砂がこすれないので、結構ラフに使っても物置にダメージはありません。
たった数千円の追加投資で、物置の寿命は圧倒的に長くなります。
物置に保管しがちなタイヤにはブレーキダストなどの錆がついているので、直接タイヤを置くと錆が移る(もらい錆び)ことがあります。鉄スコップなどもそうですね。
ガーデニングや家庭菜園をしている場合は化学肥料などを物置にしまうことがあると思いますが、化学肥料も金属と反応して錆びさせることがあります。
ベニヤ板を敷くことで、これらの錆を発生させやすい物も気にせず入れることができます。
ベニヤが汚れたり傷ついたら新しいものに差し替えればいいと考えていましたが、数年使っても交換するほどの劣化はせずに物置を守ってくれました。

結果的に、4年使った物置が手狭になったため、知人に譲るため解体・移設し、大型の物置に買い換えましたが、4年使った物置にキズやサビは無く、新品同様だと知人に喜ばれました。
ゆがみ等もなかったため、スムーズに解体・移設ができました。
移設する際も床に新たにベニヤ板を敷いたので、これから更に20年30年と使ってもらえると思います。
物置の解体には4万円前後の費用が掛かるので、物置が錆びて買い替えだ、となった時には思わぬ費用が掛かります。一番最初にベニヤ板を敷くを敷くことで物置の買い替えサイクルも伸びるので、ベニヤ板に数千円をかけても結果的に安く済むのです。

ちなみにベニヤ板を敷くのは、物置のラインナップの中で「床あり」のタイプです。
他には地面に直接基礎を組んで設置する「土間タイプ」もありますが、「床あり」の方が設置費用込みで見た時に安く済み、設置が早くて解体・移設も簡単です。

物置はどのメーカーがいい?

物置のメーカーといえばイナバ・ヨド・タクボなどの有名どころや、ホームセンターオリジナルの商品などがあります。
値段も多少差がありますが、どのメーカーが一番いいのでしょうか?
これは正直、答えはわかりません。
というのも、各社、物置の構造に違った特徴がありますし、塗装方法も違って、それぞれに一長一短あるからです。使い勝手や寸法もほぼ変わりません。
耐久性に関してはメーカーの差よりも設置場所や使用状況の影響が強いと思います。
物置購入時にホームセンターの店長さんと話をしましたが、メーカーによる耐久性に差は無いそうです。物置業界の方など、物置に関して一家言ある方はまた違った意見もあるかもしれませんが、通常に使用する分にはメーカーによる差は気にしなくてもいいのではないでしょうか。
私は二度物置を購入しましたが、両方ともタクボ物置を購入しました。
実物を見て決めたというよりは、タクボが一番安かったからです。
これは販売店によって違うかもしれませんが、各メーカーの見積もりをお願いすると、カタログに載っている定価の2~3割は値引いてくれます。それにプラス設置費用、という感じです。
見積もりの結果、タクボ物置が一番安かったのです。
もしこの先また物置を買うことがあるのなら、今度はイナバ物置にしようかな、なんて思ってはいます・・・

物置を安く買うコツとしては、

  • 季節のチラシで安売りされているものを買う
  • 複数の販売店で見積もりを取る
  • ポイントや割引がお得な日に買う(会計をする)  

といった感じでしょうか。

展示品が安く売られているのを見たことがありますが、数年間屋外にさらされた上、不特定多数の人(お客さん)が上がりこんだり触ったりしますから、細かな傷やゆがみが出ていることもあるでしょう。耐久性の面からみればおすすめしません。
いくら安くなっていても、寿命が来た物置を買い替える際は、古い物置の撤去費用や新しい物置の設置費用もかかりますし、古い物置に入っていた荷物の出し入れの手間もかかります。撤去と設置がスムーズにいかずに日をまたぐ際などは、荷物が雨ざらしになることもあるので注意が必要です。(我が家がそのパターンでした)

余談・設置業者について

私は二度ホームセンターから物置を購入し、店の対応にはとても満足していますが、残念なのが設置業者の質です。
これはエアコンやストーブの設置にも同じことが言えますが、販売店が設置を他の業者に頼んでいるので、購入時に気持ちのいい買い物をしても、設置時に嫌な思いをすることがあります。
ここからは愚痴になってしまいますが、私は二回ともハズレの業者に当たってしまったようです。

  • 約束の時間通りに来ない
    鋼板を引きずる
  • 家の外壁に部材をぶつける
    梱包材などのゴミを放置したまま帰る
  • 我が家の屋外水道を断りなく使用する
  • 物置の施工が雑(使用には問題無し)
  • オプションをつけ忘れて持ち帰る など

どれも保障や弁償を求めるレベルではないのですが、高い買い物をしたのに最後に嫌な思いをしてモヤモヤさせられてしまいました。
その後、引き戸の調整が甘く、開閉がスムーズにいかなくなったのですが、再度同じ業者に来られるのが嫌だったので、自分で調整しました(ドライバー一本で出来ました)。
クレームなどは設置業者ではなく販売店が窓口になっているようなので、ホームセンターの店長さんにチクリとお話ししましたが、適当な仕事をしたというよりは、長年そうやってやってきているのでしょう。その業者さんたちにとってはそれが当たり前の仕事なのだと思います。

最後に余計な話をしてしまいましたが、そんなこともあるのです。
皆さんはそれを踏まえて、満足の行く買い物をしてくださいね。