東芝トルネオ ミニ VC-C7は必要十分のコスパ良品!

レビュー

掃除機が寿命を迎え、新しい掃除機を買いました。

12年頑張ってくれたシャープの掃除機

これまで使っていた掃除機

シャープのPOWER CYCLONE EC-CP12という機種です。

サイクロン式でヘッドがモーター駆動のキャニスター式掃除機です。

長年頑張ってくれましたが、延長管を付けるとモーターヘッドが回らなくなったりして、だましだまし使っていたところ、ついに蛇腹ホースが破けてしまい、ダクトテープでも補修困難な状態になったため引退させることを決意しました。

もう12年前に買った機種なので、今では販売されていませんね。

ただ、POWER CYCLONE EC-CP12と見た目がほぼ一緒なEC-CT12-C という機種は現行販売されています。


ただ、これまで使っていた機種と違ってヘッド部分がモーター駆動ではなく、吸い込むの風の力でブラシが回るタービンヘッドなので候補から外れました。
価格がダントツに安いサイクロン掃除機なので一定の需要があるのでしょうか。
形をリニューアルさせないまま廉価版として長く売られているようです。

掃除機に求めるもの

新しく掃除機を買うにあたっての我が家の条件は次の通りでした。

  • サイクロン式
  • キャニスター式(コード式)
  • モーター駆動のヘッドブラシ
  • 多機能は必要ない
  • 予算は控えめ
  • 故障の少ないメーカー

久々に電気屋さんの掃除機コーナーを見て回りましたが、最近では充電式のスティック型掃除機が主流になっているようですね。

売り場ではコード式のキャニスター掃除機は1/3以下といったところです。

我が家にはスティック型の掃除機がすでに1台あるので、必要なのは充電時間を気にせずパワフルにカーペットなどを掃除できるコード式の掃除機です。


こちらのマキタのスティック型掃除機を使っています。

子供の食べこぼしや目についた所をスポット的に掃除するのにはとても便利ですが、家中を掃除するには充電時間が心もとないですし、ヘッドに回転式ブラシなどはついていません。

充電式の機械はバッテリーの寿命が必ず来るので、長く使うつもりの掃除機はコード式がパワフルで安心。

紙パック式も視野に入れれば選択肢が増えるのですが、上記の条件で探すと機種は限られてきます。

最終的に、シャープのEC-VS530東芝のトルネオ ミニ VC-C7の二択に絞り込みました。

シャープのEC-VS530東芝のトルネオ ミニ VC-C7に比べて遠心分離サイクロンが2段階になっているのと、ヘッドのモーター回転数を売りにしているという点で優れている印象。価格差は5000円ほどシャープの方が高くなっています。

私は東芝のトルネオ ミニ VC-C7でも十分期待した仕事はしてくれるだろうと判断して東芝のトルネオ ミニ VC-C7を選びました。

東芝のトルネオ ミニ VC-C7のレビュー

軽い

今まで使っていたシャープのPOWER CYCLONE EC-CP12との比較がメインになりますが、とりあえず使って最初に感じたのは「軽い」です。

本体単体で2.2kg、本体・ホース・延長管・ヘッドを合計しても3.6kgという軽さなので、これまで使っていたシャープのPOWER CYCLONE EC-CP12の5.5kgと比べると「オモチャかな?」と不安になるほどの軽さです。(作りはしっかりしていますが)

これまでは2階に持っていくのが少し大変でしたが、気軽に持ち運んで家中掃除できますね。
軽いは正義です。

ヘッドがカーボン素材なので元々軽い上に、モーターヘッドが自走式なので力を入れなくてもスイスイと進んでくれます。
使用中の腕の負担はマキタのスティック型掃除機よりも断然少なく感じます。

スティック式掃除機の手軽さには負けますが、さっと掃除したいなというシーンでのセッティングもあまり苦になりません。

外観で選んではいませんが、思いのほかかっこよくてお気に入り。
コード巻取りのボタンも目立たずスマート
ダストカップには取っ手がついていて、こまめなゴミ捨ても楽
ボタンもシンプル。【強/弱】か【ecoモード】のボタンを押すとお掃除開始。

しっかり吸ってくれる

吸引力にも満足しています。

フローリングの掃除はもちろん、ブラシも強力でカーペットのほこりや糸くずもしっかりと吸い取ってくれます。

玄関たたきの砂や車の掃除でもしっかりゴミを吸ってくれるので、全く不満はありません。

カタログ値や構造上のスペックでもっと吸引力の強い掃除機もあるのでしょうが、普通の掃除を目的として使うのであれば十分満足できる性能です。

世の中には東芝のトルネオ ミニ VC-C7の3倍以上の価格の掃除機も珍しくありませんが(と言うかほとんどが2倍以上)、3倍綺麗になるとか掃除の時間は1/3になるといったことはないですから、とてもコスパに優れていると言えるでしょう。

使い勝手も良し

上にも書きましたが、何より軽いことで取り回ししやすく、狭いところや高いところの掃除のストレスが減りました。

むしろ、今まで見て見ぬふりをしていたすみっこの掃除を積極的にするようになりました。

ブラシが二つ付いているのも地味に便利です。
手元のスイッチ部分と延長管の先にそれぞれブラシが付いていて、付け替えなくてもいいので掃除の手間が減ります。

手元側のブラシ
延長管の先(ヘッド側)にもブラシ

メンテナンス性もGOOD。

ダストカップの分解・水洗いもしやすく、内部を清掃しやすいのはうれしいですね。

フィルター掃除用の小さなブラシもくっついています。

ヘッド部分の分解も工具が要らず組み立てもしやすいので、ローラーに髪の毛や糸くずなどが絡まった時のお手入れが楽です。(前のシャープの掃除機はマイナスドライバーが必要でした)

ヘッドはカーボンファイバー素材。両サイドのロックを外せばローラーが露出して取り出しやすい。
他社でもよく見るおなじみな形状の「普通」のローラー。だからこそしっかり仕事はしてくれる。

あえて気になる所を挙げるとすれば・・・

ダストカップが小さい

集塵容積は以前使っていた0.35Lから0.25Lと小さくなりましたが、代わりにこの軽さと小ささを得たと思えば許せます。
そもそも、サイクロン式掃除機はダストカップにゴミが溜まると吸引力が落ちてしまうので、こまめにゴミを捨てるのがポイントです。
掃除の度に毎回ダストカップの中身を捨てるようにしておけば問題ありません。

他のメーカーや上位機種を見ても似たような容積なので、軽量コンパクトのメリットを考えると今はこのくらいが当たり前なのかもしれませんね。

すきまノズルの収納場所が無い

先端に差し込む「すきまノズル」。私は結構多用します。

他メーカーの掃除機には付属していないモデルもあるので(別売りパーツはあったりする)、最初から付属しているのは嬉しい点です。

ただ、悲しいのはこの隙間ノズルを収納する場所がないということです。

使う時にいちいち取り出して、終わったらまた別の場所にしまわなければいけません。

デザインが多少不格好になってもいいので、これは本体に収納する場所を用意して欲しかったな。

延長管の横に差し込んでおくような形でもいいので。

磁石やマジックテープなどで本体にぺたりとくっつけておけるようにしようか考え中です。

耐久性は未知数

「軽いは正義」というのは本音ですが、軽いと耐久性が心配になってしまいます。

重い=頑丈という古い考えがどうしても頭から抜けません。

ヘッドの前の所はカーボンファイバー素材になっていて、家具や巾木にガシガシぶつかっても耐えられる素材なのでしょうが、その素材を支える構造が少し頼りない気もします。
ヘッド部分を分解するとそれが露わになるので目についちゃうんですよね。

蛇腹ホースも以前使っていた機種に比べると柔らかく、取り回しは良いのですが、また裂けてしまわないかが心配。

「吸い込む」本体部分よりも付属品の寿命が早そうな印象です。

とてもコスパに優れたいい製品だと思っているので、1年でも長く使えるように祈りつつ、大切に使っていきたいです。

結論

トルネオ ミニ VC-C7買ってよかったです!満足しています。

12年前の機種と比べて構造はほぼ同じでありながら、驚くほど軽量化されていて、ごみ捨てや清掃などの日々の使い勝手がとてもやりやすく進化を遂げていることが実感できました。

家電に対して
・過剰なスペック
・ブランド性
・デザイン
・プラスαな機能
などを求めない私としては、シンプルにゴミを吸ってくれる「掃除器具」として十分な性能を持った良品です。


注意点として、トルネオ ミニ VC-C7と形は同じで色が白いトルネオミニ VC-C7Aという機種があります。

ネットで探すとトルネオ ミニ VC-C7よりもずいぶん安い値段で売られているのでお買い得に見えますが、ヘッドがモーター駆動ではなくエアタービン式なので注意が必要です。
私もうっかり購入時に間違えそうになりました。