もっとドレーキップ窓を知ってほしい

家のこと

我が家が採用した窓は『ドレーキップ窓』というものです。
ドイツなどのヨーロッパ諸国では一般的に使われているそうですが、日本の住宅の窓はほとんどが横にスライドさせる引き違い窓なので、初めて聞いたという方も多いかもしれませんね。

ドレーキップ窓はツーアクション窓ともいわれ、縦に倒す方法と、横に開く方法と、二種類の開け方があります。

この特殊な開け方と窓の構造にはとても大きなメリットがあり、実際に住んでみてとても利便性を感じています。
これから家を建てようと思っている方に向けて、ドレーキップ窓を紹介していきます。

ドレーキップ窓のメリット

気密性・断熱性が高い

日本で多く採用されている引き違い窓は二つの窓をスライドさせるため、構造上どうしても隙間を無くすことが難しく、気密性・断熱性の面で不利になります。
ドレーキップ窓は窓枠に窓をフタのようにぴったりとはめるタッパーのような構造になっているので、気密性と断熱性が高いのです。ドイツ以北の寒い国でメジャーに使われている理由の一つでしょう。
我が家は氷点下になる真冬でも窓付近が寒いと感じることはありませんし、結露はもちろん起きたことはありません。
花粉の時期や風の強い日でも窓付近にホコリが入り込むことが無いので、家の中がキレイに保てます。
外を走る車の音もほとんど気にならないくらい遮音性も高い窓です。
ドレーキップ窓を作っているメーカーは多くありませんが、ほとんどは木製や断熱性の高い樹脂の枠を使っているので、ドレーキップ窓を採用することで家の性能も上がります。
寒冷地にお住まいの方に特におすすめですが、近年夏の暑さが厳しくなっているので断熱性の高いドレーキップ窓にすることでクーラーの冷気を逃がさず快適な家になります。

防犯性が高い

ドレーキップ窓は縦に倒して開けると、一定の角度で止まり、それ以上は開きません。
この状態だと外側から動かすことはできず、窓枠を外したりすることも不可能ですから、窓は空いているのに外からは進入できないという形になります。
実はこれは大きなメリットで、防犯対策をしながら換気ができます。
例えば、窓を開けて換気をしたまま出かけることができますし、夜に一階の窓を開けたまま寝ても大丈夫なのです。
日本で一般的ではない窓というのも幸いして、初めて見る人は一見して窓の構造がわからないため(得に外側からだとFIX窓に見える)、侵入に手間と時間がかかる家だと印象付けることができます。

虫が入ってこない

ドレーキップ窓の家に住んで便利に思うのが、「虫が入ってこない」という点です。
言い換えると、網戸の性能が100パーセント生かされているということ。
引き違い窓では窓を開けるときに虫が入ってきたり、隙間から虫が入ってくることがたまにありますが、ドレーキップ窓の網戸は窓の外にぴったりはめ込んで動かず、窓も内側に動くため、開け閉めをしても網戸に隙間が生まれないのです。
山間部や水場の近くに家を建てると虫の多さに悩まされることがあります。
ドレーキップ窓の家にしてから、虫嫌いの我が子たちも安心して暮らしています。

掃除が簡単

窓が内側に開くため、外側のガラスの清掃が簡単です。
引き違い窓の場合、二階の窓を掃除する際は身を乗り出したりして危険な場合があるので、私もアパートの二階に住んでいた時は窓の掃除なんてめったにしなかったのですが、ドレーキップ窓は横開きにしてササっと拭くだけなので、雨上がりの晴れた日なんかに気軽に掃除しています。
引き違い窓のように下部のレールに砂やごみが溜まることが無いので、掃除も簡単です。窓枠をさっと雑巾で拭いて、ガラス部分を専用洗剤などできれいにするだけです。

雨の日も換気ができる

縦に倒して換気をする際、窓の上下で別の空気の流れが生まれるので、引き違い窓よりも効率的に換気することができます。
雨が降っていても内側に雨は入ってきにくいので、就寝中に雨が降ってきても慌てて起きて窓を閉めるなんてことがありません。よほど風が強くない限り、朝まで開けたままにしています。
雨の日は不快な湿気もあって、室内の空気がよどんだ感じがする場合がありますから、意外と「雨に窓を開けて換気ができる」というのは便利なものです。

ドレーキップ窓のデメリットは!?

良いことばかりのドレーキップ窓。ではデメリットは無いのでしょうか?
構造上デメリットに感じる点もあるので、メリットとの比較として書いていきます。

値段が高い

ドレーキップ窓はとても分厚い窓で、引き違い窓に比べて構造も複雑なのでどうしても価格が高くなります。
国内のシェアが低いということと、海外製品を輸入する場合が多いので、それも価格が下がらない要因でしょう。
日本でドレーキップ窓がメジャーにならない大きな理由がこのコスト面にあると思います。
引き違い窓も断熱性の高いものがありますから、家を建てる際に予算の関係でドレーキップ窓は候補から外れてしまうでしょう。

ただ、私は住んでからの快適性と光熱費の削減というメリットを考えると、価格のデメリットを打ち消してくれると思います。

カーテン・ブラインドと干渉する

ドレーキップ窓は内側に開くため、ロールカーテンやブラインドと干渉してしまう場合があります。
日本の住宅事情を考えると、プライバシー保護のためには窓にカーテンは必ず付けたいですから、この点は考えなくてはいけません。

我が家の場合は、このようなスペーサーを作ってもらい、カーテンレールを窓から少し話すことで解決しました。

見た目もオシャレに収まり、カーテンとぶつかることもありません。
他にも窓枠そのものにカーテンを取り付ける方法もあるようです。
このようなちょっとした工夫で解消できるので、悩むほどのデメリットにはならないかもしれませんね。

景観が悪くなる

私は全然気にならないのですが、あえてデメリットを絞り出すのであれば、窓からの眺めが悪くなる?というところでしょうか。
ドレーキップ窓は構造上、サッシの幅が太く、ガラスの面積が狭くなります。つまり窓から見える景色が小さくなるという事。
加えて、窓全面にはめ込まれた網戸があるので、視界が網戸越しになります。
窓から自慢の庭を眺めたい・・・
自然を感じたい・・・
という方にはデメリットになるかもしれません。

ただ、ドレーキップ窓を採用した家の設計でよく見るのが、FIX窓(網戸なし)とセットで配置することで窓の面積を多くとったり、吹き抜けにハイサイド窓をつけて解放感を出す方法です。
森などの自然が身近にあるヨーロッパの国で多く作用されている窓ですから、その辺も十分に対策が考えられていますね。
もちろん網戸も取り外しができますから、使わない季節には外して洗ってしまっておけばいいと思います。

修理・交換に時間がかかるかも

万が一、台風などでドレーキップ窓が割れてしまった場合、たくさん流通しているものではないので、修理・交換に時間がかかる可能性があります。
もし海外の製品であれば注文してから船便で到着するのに1~2か月かかる場合もあります。
工務店の社長さんと話をした時に聞いたのですが、以前施工したお家で施主の不注意でドレーキップ窓を割ってしまったことがあり、やはり取り寄せに時間がかかったそうです。(シールを剥ぐためにアイロンを当ててしまったそう・・・急激な熱が加わるとガラスは割れてしまいます)

そう簡単に割れる窓ではないので、そのような心配をして暮らしてはいないですけどね。

【まとめ】メリット>>>デメリット

改めて書き出してみると、私にとってはデメリットよりもはるかにメリットの方が多いです。
デメリットと言っても少しの工夫で解決できますし、考え方を変えればデメリットですらなくなります。

検討している工務店がドレーキップ窓を採用している場合、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
ちなみに窓の性能としては、ドイツ製がとても優れている、と工務店の社長さんは言っていましたよ。

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